AI活用事例 / 確認日 2026-08-24

Webで読むCopilot指示書運用

個人サイトには会社情報を入力しません。 公開しても問題ない指示書だけをWebに置きます。 社用スマホでこのページを読み、実行は会社が許可したMicrosoft 365 Copilot側で行います。

結論

Webは「指示書棚」、Copilotは「社内実行場所」に分ける

公開Webページには、手順、観点、プロンプトの型だけを置きます。 ファイル、メール、会議、チャット、業務文書の参照は、組織が許可したCopilotの中で行います。 この分離により、個人サイトをデータ置き場にしないAI活用事例として運用できます。

この事例で扱うこと

  • 公開Webページを読むだけの指示書にする
  • Copilot Chatで確認事項、要約、表、依頼文を作る
  • Copilot Pagesで結果を編集、共有、継続管理する
  • NotebooksやAgentsへ発展させる判断基準を作る

この事例で扱わないこと

  • 会社情報を個人サイトへ貼り付けること
  • 個人PCから組織アカウントの制限を回避すること
  • 社内ファイルを個人サイトや個人クラウドへ移すこと
  • 勤務時間や承認ルートを曖昧にして進めること
Copilotでできること

組み合わせる前に、役割を分けて見る

Microsoft公式情報を確認すると、今回の運用では以下の機能を組み合わせるのが実用的です。 利用可否はライセンス、管理者設定、アプリの展開状況で変わるため、実際の画面を優先して確認します。

機能 できること 今回の使い方
Copilot Chat 質問、下書き、要約、ファイルや画像の参照、Web情報の利用。Microsoft 365 Copilotライセンスでは、メール、ファイル、チャット、会議などの業務データも文脈にできます。 このWebページを読みながら、許可された業務データだけをCopilot側で参照して確認事項を作ります。
プロンプト設計 目的、背景、期待する出力、参照元を明確にすると、出力のぶれを減らせます。 各指示書カードを、目的、入力、出力、確認条件に分けます。
ファイル参照 Word、Excel、PowerPoint、PDF、HTML、Markdownなど、用途に応じた形式を扱えます。ローカルパスではなく、アップロードまたはクラウド上のファイルを使う前提です。 会社が許可したOneDriveやSharePoint上のファイルを、Copilot側で参照します。
Copilot Pages Copilotの回答を編集可能なページにし、共同編集、コメント、ページ内容に対する追加質問ができます。 確認事項の一覧をPagesに置き、関係者確認用の作業台にします。
Copilot Notebooks 追加した参照資料に基づき、Notebook内の情報へ集中して質問できます。Web URLやMicrosoft 365内の参照を使えます。 同じテーマの規定、過去資料、FAQをまとめ、毎回の確認精度を上げます。
Agents Agent Builder、SharePoint agents、Copilot Studioなどで、特定業務向けのAIを作れます。小規模利用と広範囲展開で選ぶ道具が変わります。 繰り返し使う確認業務は、まずプロンプト、次にPages/Notebook、最後にAgent化を検討します。
現時点の前提

確認できた会社Copilotの能力

画面上で確認できた範囲では、会社CopilotはWeb検索、Microsoft公式情報の検索、Microsoft 365内の検索、Excel読み取りに使えます。 ただし、指定URLの本文を必ず直接読めるとは限らず、自動送信や定期実行は未確認です。

能力現在の判定
Web検索・最新情報利用可能。天気予報やMicrosoft公式情報の取得を確認。
指定URLの直接読解不安定。URL本文ではなく検索結果や関連ページで代替する場合があります。
Microsoft 365内検索メール、Teams、OneDrive/SharePoint、会議、予定表の検索は利用可能と判断。
Excel読み取り確認済み。今後はExcelを読む前提の指示書を作れます。
添付ファイル全般Excel以外は都度確認。PDF、画像、Word、PowerPoint、CSVなどは実ファイルで検証します。
自動実行・外部送信未確認。送信、投稿、承認、削除、外部連携は人間確認を必須にします。
特性と対策

Copilotの弱点を、指示書側で先回りする

Copilotは、参照できる情報とプロンプトの明確さに強く影響されます。 そのため、この指示書では「何をしてほしいか」だけでなく、「何を根拠にするか」「何を断定しないか」「どう検証するか」まで入れます。

Copilotの特性 苦手な条件 指示書での対策
参照元に強く依存する 参照元が曖昧、古い、権限外、または複数資料が矛盾していると、もっともらしいが不正確な回答になりやすい。 入力欄に「参照元」「確認日」「不足情報」を分け、根拠がない項目は「要確認」と書かせます。
指示が曖昧だと一般論へ寄る 目的、読者、出力形式、制約が弱いと、抽象的で使いにくい文章になりやすい。 各カードを「目的、入力、出力、条件」に固定し、表、メール、Pages、Notebookなど用途を分けます。
文章が整っていても正しいとは限らない 自然な文体のまま、未確認の数字、日付、判断、リスクを混ぜることがある。 出力後に「根拠あり、要確認、推測」を分離し、Source / Verified / Context / Resilientで検証します。
抜け漏れに気づきにくい 期限、例外、承認者、影響範囲、反対条件などが抜けても、回答だけ見ると完成して見える。 必ず「未決事項」「リスク」「人間が確認する項目」を出力欄に入れます。
権限と環境で結果が変わる 同じプロンプトでも、ライセンス、管理者設定、Teams/SharePoint/OneDriveの権限で参照できる情報が変わる。 使えない前提を許容し、「参照できない場合は必要な確認先を出す」と明記します。
行動提案が強すぎることがある 送信、共有、承認、期限判断など、人間確認が必要な作業まで進める前提の文面になることがある。 各カードに「最終判断は人間」「送信・共有前に確認」と入れ、勤務扱いや承認ルートも確認対象にします。
実現可能なこと

WebとCopilotを組み合わせた業務フロー

重要なのは、Webページに実データを持たせないことです。 Webは毎回迷わないための型、Copilotは許可された社内データを扱う場所、と割り切ります。

1

Webで型を読む

社用スマホでこのページを開き、目的に合う指示書カードを選びます。

2

Copilotへ手入力

会社が許可したCopilot画面で、カードの型をもとに目的と条件を入力します。

3

社内データを参照

必要に応じて、ファイル、メール、会議、チャットなどをCopilot側で参照します。

4

Pagesで整える

出力をページ化し、確認事項、依頼文、表、未決事項を編集します。

5

人が確認する

権限、事実、表現、勤務扱いを確認してから社内で使います。

最大限に活用するポイント

Web側で作るべき土台

Copilotの性能を引き出すには、長い説明文よりも、毎回同じ形で読み取れるカードが有効です。 このページは、スマホで見てすぐ使える粒度に分けています。

01

1用途1カード

確認事項、依頼文、Excel化、Pages化、Notebook化を分け、画面上で迷わないようにします。

02

入力禁止を明記

会社情報をWebへ入力しない、外部共有の迂回に使わない、という境界をカードごとに残します。

03

出力形式を固定

表、箇条書き、メール文、未決事項など、次の作業へ移しやすい形を先に指定します。

04

確認日を残す

Copilotの仕様は変わるため、ページには確認日と公式リンクを残し、古い前提を見つけやすくします。

05

Pagesへ渡す前提

一度きりの回答で終わらせず、確認事項をページ化して追記、コメント、再質問できる形にします。

06

Agent化の入口

同じカードを何度も使う業務だけ、将来Agent BuilderやCopilot Studio化を検討します。

指示書カード

社用スマホで読み、Copilotへ入力する型

コピー機能は個人PCでの確認用です。社用スマホでコピーが制限される場合は、画面を見ながらCopilotへ手入力します。 [] の部分だけ、会社が許可した情報に置き換えます。

すべてのカードは、Copilotが苦手な「参照元不明、期待値不明、根拠なしの断定、抜け漏れ、権限差、検証不足」を避ける前提で作っています。 出力は完成物ではなく、確認前の下書きとして扱います。
Case 00

Copilotの能力をさらに詳しく診断する

Web、社内検索、Excel、添付ファイル、コード、Pages/Notebook/Agent、自動実行の可否を、安全に切り分けます。

あなたの現在の実行環境で、Copilotがどこまで利用できるかを診断してください。
会社情報、個人情報、顧客情報、機密情報は表示しないでください。

重要な禁止事項:
- 実データのタイトル、本文、件名、ファイル名、会議名、個人名、部署名、送信者名、チャット本文、URL、断片引用を表示しない
- メール、Teams、ファイル、会議、予定表の具体例を出さない
- 推測で「利用可能」と断定しない
- 外部送信、投稿、承認、削除、記録変更を実行しない
- 管理者設定が必要なものは「管理者設定次第」と書く

診断したい項目:
1. Web検索と最新情報
   - 今日の[地域]の天気を、参照元名、URL、取得日付きで確認できるか
   - Microsoft 365 Copilotに関するMicrosoft公式の最近の更新をURL付きで確認できるか

2. 指定URLの直接読解
   - 次のURLを直接読めるか
   - 読めない場合、検索結果や関連ページで代替したかを明記する
   - URL: https://support.microsoft.com/en-us/office/what-you-can-do-with-microsoft-copilot

3. Microsoft 365内データ
   - メール、Teams、OneDrive/SharePoint、会議、予定表を参照できるか
   - 実データ例は出さず、カテゴリ別の可否だけ答える

4. Excel
   - Excelファイルを読めるか
   - 読める場合、可能な処理を列挙する
   - 例: シート構成確認、列名把握、集計、異常値候補、数式確認、表作成
   - シート名、列名、セル値の実例は出さない

5. 添付ファイル
   - PDF、Word、PowerPoint、CSV、画像、テキストを読める可能性を分類する
   - 現在ファイルが未添付なら「未提供」と書く

6. コーディング
   - コードの説明、修正案、簡単なスクリプト作成、テスト観点作成が可能か
   - リポジトリ変更、PR作成、実行、デプロイ、外部システム操作が可能か

7. 継続作業
   - Copilot Pages、Notebooks、Agents、Copilot Studioが現在の環境で使えるか
   - 使える場合は、何に向いているかだけ答える
   - 実行権限や管理者設定が不明なら「確認不可」とする

8. 自動実行と外部アクション
   - Outlook送信、Teams投稿、ファイル保存、予定作成、定期実行、他システム操作が可能か
   - 可能/不可/確認不可を分ける
   - 実行はしない

出力形式:
| 分野 | 判定 | 根拠 | 安全な使い方 | 追加で試すべき確認 |

判定は次のいずれか:
- 利用可能
- 一部利用可能
- 確認不可
- 利用不可

最後に、私が今後あなたへ業務指示を出すときの前提を、5行以内でまとめてください。
Case 01

フォーム内容を確認事項に変換する

設問や案内文を、確認先へ聞くべき事項、理由、期限、リスクへ変換します。

あなたは業務確認事項を整理するアシスタントです。

目的:
- 下記のフォームまたは案内内容を確認し、関係部署へ確認すべき事項を一覧化してください。

入力:
- フォームまたは案内の目的: [目的]
- 画面上の設問、説明、期限: [会社が許可した範囲で入力]
- 回答者に求められている作業: [作業]
- 確認先: [部署または担当]

出力:
- No
- 分類
- 確認事項
- 確認理由
- 必要資料
- 確認先
- 期限
- 優先度
- リスク
- 未決事項

条件:
- 推測で断定しないでください。
- 不足情報は「要確認」と書いてください。
- 社外共有すべきでない情報が含まれる可能性がある場合は、最初に注意点を書いてください。
- 最後に「根拠あり」「要確認」「推測」の3分類で自己点検してください。
Case 02

Copilot Pagesへ移す前提で整理する

一度きりの回答ではなく、追記・コメント・再確認しやすい作業台にします。

次の内容を、Copilot Pagesで編集・共有しやすい作業ページ案にしてください。

目的:
- 関係者が確認事項、回答状況、未決事項を同じページで見られるようにする

入力:
- 対象業務: [業務名]
- 現在分かっていること: [事実]
- 未確認のこと: [不明点]
- 関係者: [役割だけで可]
- 期限: [期限]

出力:
1. ページタイトル
2. 背景
3. 確認事項リスト
4. 担当または確認先
5. 期限
6. 判断待ち
7. 次に依頼する文面

条件:
- 関係者が追記しやすい見出しにしてください。
- 事実と推測を分けてください。
- ページ化した後に再質問すべき確認プロンプトも最後に付けてください。
- 未確認の数字、日付、担当、期限、判断は「要確認」と明記してください。
Case 03

Notebooks用の参照セットを設計する

同じ種類の確認を繰り返す場合に、必要な資料を集める順番を決めます。

この業務をCopilot Notebookで継続的に扱う前提で、参照資料セットを設計してください。

目的:
- 毎回同じ確認をゼロから説明しないようにする

入力:
- 業務テーマ: [テーマ]
- 毎回確認する資料: [規定、FAQ、過去回答、フォーム案内など]
- 変わりやすい情報: [期限、担当、対象範囲など]
- 出力したいもの: [表、依頼文、チェックリストなど]

出力:
1. Notebookに入れる資料
2. 入れない資料
3. 更新頻度
4. 最初に聞く質問
5. 毎回確認する質問
6. 人間が最終確認する項目

条件:
- 古い資料と最新資料が混ざるリスクを明記してください。
- 権限がない資料を前提にしないでください。
- 個人サイトへ資料を移す案は出さないでください。
- 参照元ごとに、確認日、信頼度、更新頻度を分けてください。
Case 04

Agent化できるか判断する

繰り返し発生する業務だけを、Agent BuilderやCopilot Studioの候補にします。

次の業務が、CopilotのAgent化に向いているか判断してください。

業務:
- [業務名]

現状:
- 頻度: [毎日、毎週、月次、都度]
- 入力情報: [使う情報]
- 出力物: [作るもの]
- 判断が必要な点: [人間判断]
- 利用者: [自分、小チーム、部門など]

判定してほしいこと:
1. Chatのプロンプトで十分か
2. PagesやNotebookで管理すべきか
3. Agent Builderを検討すべきか
4. Copilot Studioが必要になりそうか
5. 管理者や担当部署へ確認すべきこと

条件:
- 組織の管理者設定やライセンスで使えない可能性も含めてください。
- 自動実行や外部連携を前提にしすぎないでください。
- 最初は小さく試す手順にしてください。
- 人間の承認なしに進めてはいけない操作を明確にしてください。
Case 05

Copilot出力を検証する

Copilotの回答を、そのまま使う前に根拠、事実、文脈、例外で点検します。

次のCopilot出力を、使う前に検証してください。

検証対象:
[Copilotの出力]

元にした情報:
- 参照元: [ファイル、メール、会議、Web、入力文など]
- 確認日: [日付]
- 目的: [この出力を何に使うか]
- 読み手: [誰が読むか]

検証観点:
1. Source: 元資料と食い違う点、根拠がない点、言い過ぎている点
2. Verified: 確認すべき数字、日付、固有名詞、期限、担当、判断
3. Context: 抜けている前提、制約、承認、リスク、例外
4. Resilient: 読み手や状況が変わると危険になる表現

出力:
- そのまま使える部分
- 修正が必要な部分
- 人間が確認する部分
- 追加で参照すべき資料
- 安全な修正版

条件:
- Copilot自身の回答を最終正解として扱わないでください。
- 根拠がない項目は断定せず「要確認」としてください。
- 送信、共有、承認、外部利用の前に止めるべき点を明記してください。

自己評価

この指示書の対策状況

Copilotの弱点を前提に、指示書がどこまで対策できているかを確認します。 評価は、プロンプトを増やすことではなく、失敗しやすい条件を先に潰せているかで見ます。

評価項目対策状況
目的の明確化各カードで目的を冒頭に固定。一般論へ流れるリスクを抑えています。
参照元の明示入力欄に参照元、確認日、資料種別を入れる設計。根拠不明の回答を減らします。
期待する出力表、Pages案、Notebook設計、Agent判定、検証結果のように出力形式を指定しています。
推測の抑制「要確認」「根拠あり」「推測」を分ける条件を追加しています。
抜け漏れ対策未決事項、リスク、人間が確認する項目を必須化しています。
権限差への対策ライセンス、管理者設定、参照権限で結果が変わる前提をカード内に入れています。
検証手順Source / Verified / Context / Resilient の検証カードを追加し、出力後の点検まで組み込みました。
安全境界個人サイトへの会社情報入力、個人PCでの組織制限回避、外部共有の迂回を扱わないと明記しています。
展開順

最初から自動化しない

この事例は、いきなりAgent化するのではなく、失敗しにくい順番で育てます。

1

読むだけ

公開Webページを指示書棚として使い、会社データは置きません。

2

Chatで実行

会社が許可したCopilotで、手入力した指示を試します。

3

Pagesで管理

出力を編集可能なページにして、確認と追記に使います。

4

Notebook化

同じテーマの資料をまとめ、毎回の前提説明を減らします。

5

Agent化検討

頻度が高く、判断基準が安定した業務だけ候補にします。

公式情報

確認したMicrosoft公式ページ

機能や利用条件は変わるため、実運用前に公式ページと自分の画面を確認します。

Copilot Chat

Chatの基本、ファイルや画像の追加、業務データを使う場合の考え方。

公式ページ

プロンプト設計

目的、背景、期待する出力、参照元を含める考え方。

公式ページ

Pages

回答を編集可能なページにし、共同編集やコメントに使う機能。

公式ページ

Notebooks

参照資料に基づいて、Notebook内の内容へ集中して質問する機能。

公式ページ

Agents

Agent Builder、SharePoint agents、Copilot Studioの使い分け。

公式ページ

データ保護

Microsoft 365 Copilot Chatの企業向けデータ保護と管理上の注意。

公式ページ

回答に使う情報

Copilotが作業データ、Web、添付コンテンツを使って回答する仕組み。

公式ページ

出力評価

明確さ、正確性、トーン、文脈を確認してから使う考え方。

公式ページ

出力検証

Source、Verified、Context、Resilientで、使う前に検証する考え方。

公式ページ

不足診断

決定、リスク、文脈、具体性、鮮度の抜けを見つける方法。

公式ページ

境界とチェックポイント

Goal、Freshness、Context、Audience、Checkpointsで作業境界を設計する考え方。

公式ページ